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                  | シックハウス対策として、有害な材料は極力使わせない。 ただ、建物が基準を守っても持ち込んだ家具等が有害な化学物質を発散してシックハウスを誘発する可能性もあるので必要な換気も義務づける。
 ・・・というような内容です。
 
 
 このシックハウス対策の条項が施行されてからは、建築材料においてホルムアルデヒドの発散量がかなり抑えられたということは言えます。
 ただし、規制対象化学物質がホルムアルデヒドとクロルビリホスだけなので他の有害物質(特にトルエン・キシレンなど)については以前のままです。
 ここではホルムアルデヒドに限らず、有害物質の発散量0のシックハウス対策を目指したのですが、そのためにどんなことをしたかについて紹介します。
 
 
 接着剤は使わない
 接着剤には揮発性物質が含まれていて、多くはこれが有害でシックハウスの元凶になります。
 従って、シックハウス対策として接着剤を多用するベニアや集成材は使わないようにします。
 集成材はともかくとしてベニアを使わないのはかなりたいへんでコストもかかります。
 代用としては壁の一部に使用している杉板を使いますが、ここまで徹底させるかどうかは健康あるいはシックハウスに対する考え方次第ですね。
 また、注意点として工事中に行われる補修があります。
 無垢材につきものの節による欠損の補修などに接着剤が使われるケースがあるので、ここらへんは指示を徹底させる必要があります。
 せっかくのシックハウス対策が思わぬところで破綻することにもなりかねませんので。
 この他、ビニールクロスを内装に使うと接着剤を使う必要が出てきます。
 コスト面の問題もあり仕上げをクロスにする必要がある箇所は、シックハウス対策として月桃紙をのりで貼り付けるようにしました。
 ただし、水廻りなど湿気にさらされる部分ははがれやすくなるので注意が必要です。
 
 
 塗料は自然塗料を使う
 溶剤系の塗料は揮発性物質を多く発散し、これがシックハウスの原因となるので使用をやめ、水性系の自然塗料を使います。
 天然系の自然塗料としては、アウロ・エスオイル・オスモ・ファンスングオイル・リボス・柿渋・漆などがあります。
 
 
                    
                      
                        | また、せっかく建材に自然塗料を使用しても、持ち込まれた家具に有害な塗料が使われていては台無しですから、シックハウス対策としては家具の塗装についてもチェックが必要です。
 輸入家具は塗装の素性を調べるのがなかなか困難ですから、シックハウス対策・健康の観点からは避けた方が無難です。
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 防蟻材は使わない
 シックハウス対策も重要ですが、白蟻対策も絶対必要ですね。
 通常の場合、土台と柱の下から1mまでの部分に防蟻材を塗布することになります。
 以前はクロルビリホスが多く含まれていましたが、建築基準法のシックハウス対策で使用禁止になったので代替薬品としてのピレスロイド系、有機リン系、カーバメント系など農薬成分殺虫剤を使用しているものが多いようです。
 これらはやはり有害でシックハウスの原因になりますから、使わないにこしたことはありません。
 使わない方法としては、まず焼き土台の使用があげられます。
 焼き土台とは、土台の表面を炭化させてシロアリ、腐食から守る伝統的な自然素材の活用方法です。
 
 
 
                    
                      
                        | 柱の下から1mまでの部分には
 「月桃」を塗ります。
 写真の朱色の部分がそれです。
 古来より月桃の葉は消臭、防虫、防菌、防カビに有効と言われていて、シックハウス対策として有用
 な材料です。
 一般的に植物の精油には自己防衛の為の防虫防菌効果があります。
 月桃の葉から抽出する月桃精油は特にこの効果が顕著なので重宝されています。
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